目薬をさして「目をパチパチ」は医学的にNG行為 メントールに眼精疲労を癒す効果は期待しない
目薬などで眼精疲労を改善させることは、単に目の疲れが取れてスッキリするといった事だけにとどまりません。眼精疲労は視力低下の大きな要因でもあるのです。
2023年に文部科学省が発表したデータによると、小学校6年生の約半分が視力1.0以下というから驚きです。中学生だとその割合は6割、高校生だと7割にのぼることが判明しています。その主な要因と考えられているのが「スマートフォンの見すぎ」です。
眼精疲労の改善が急務である本当の理由
現代社会は、パソコンやスマホ、タブレット端末を使わなければ生活できなくなっています。大人も子どもも事情は同じです。仕事や勉強、学校に提出する宿題だけでなく、買い物をしたり、レストランで注文する際にもタブレットを使います。人類の歴史のなかで、こんなに近くばかり見て暮らすライフスタイルはかつてありませんでした。
その結果、子どもだけではなく、幅広い年齢層で視力の悪化が懸念されています。
長時間、近くを見続けると具体的にどんな負荷がかかるのでしょうか。ものを「見る」ためには、ピントを調節する「内眼筋」と、眼球を見るものの方向に向ける「外眼筋」という筋肉を使っています。
スマホやパソコンなど、近くのものばかりを見ていると内眼筋の緊張が続き、血流が悪化。筋肉は固くなり近くを見た状態で固定され、遠くを見るときにピント調節ができなくなります。また、ずっと同じ画面を見続けるので外眼筋も固定されます。
その結果、「眼の筋肉」に起きるのが眼精疲労、すなわち「目のコリ」です。放置していると、近視や老眼を招いてしまいます。
人はものを見るときに水晶体(目のレンズ)だけでなく眼球を動かして焦点を合わせています。そのため、外眼筋の動きが悪ければ、ピントは合いづらくなります。また、外眼筋のコリが続くと、眼球への血流も滞るため、目の働きが衰えます。外眼筋のコリや疲れを解消しなければ、「目がよく」ならないのです。
「低下した視力は戻らない」と思い込んでいる人もいるかもしれません。しかし回復が可能なケースも多いのです。目が過労状態でヘロヘロになり、ピント調節がうまくできなくなっているだけだからです。「目が悪くなった」原因である「目のコリ」をほぐせばいいのです。
肩がこったり、腕の筋肉が疲れたら、どうしますか? ストレッチやマッサージでコリやこわばりをほぐしますよね。同じことを目の筋肉に行うのが、私が開発した「マジカルフレーズ」です。
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