――澤田さんは2018年の社長就任以降、TOB(株式公開買い付け)によるドコモとNTT都市開発の完全子会社化や、グループの海外事業再編などに矢継ぎ早に取り組んできました。まだ再編の余地はあるのでしょうか。
今後のグループ再編については現社長の島田(明)さんのエリアだが、基本的には終わっている。私が社長時代にやった再編は、あくまでもグループを強くすることが目的だった。
ドコモの場合、収益・利益が大手キャリアの中で3番手になっていた。競合他社との対比では、固定通信のサービスを持っておらず、法人向けの事業が弱かった。
そのため完全子会社化後に、長距離通信を手がけるNTTコミュニケーションズをドコモの傘下にした。それによってコスト効率も上がった。再編で弱点を補強するという、いたって普通の事業戦略を実行しただけだ。
なお、東西の合併については公正競争上の問題がなければ、論理的にはありえる。両社ともミッションが同じだからだ。キャリア各社は東西の光ファイバー網を使っている。彼らからみても、合併によって経営の効率性が上がることでコストが下がったほうがいいはずだ。
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