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インドネシアに登場「豪華個室夜行列車」の集客力 フルフラット座席の「寝台車」、乗車率は9割超

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  • 高木 聡 アジアン鉄道ライター
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発車するとすぐに食事が提供され、洋食かインドネシア料理を選べる。この日の洋食は、クリーム風味のフィットチーネとチキンカツだった。ボリュームはそれほどないが、パン、フルーツサラダ、それにチョコレートケーキも出されるので満腹になる。

食事は洋食をチョイス。ボリュームはちょっと少なめな感じ。腹が満たされない場合は、食堂車に注文もできる(筆者撮影)

コンパートメントスイートの唯一の不満はテーブルが小さいことだろうか。ひじ掛け下から出すタイプで、食事を置くとそれだけでいっぱいである。ノートパソコンを開くにも少々心もとない。小さいテーブルには目をつぶって、ジョグジャカルタまでの間はパソコンで一仕事。しかし、プライベート空間の個室はここまで落ち着くものなのだと感心した。筆者は新幹線などではまったくパソコン作業のできないたちなのだが、この個室はいい。

食堂車もコンパートメントスイート導入に合わせてリニューアルされた(筆者撮影)

高速鉄道以外も急速に進化

ソロ、ジョグジャカルタからの乗車が続き、満席になった。客層は若い夫婦、友達2人組、1人旅の旅行者といった感じだ。すでに深夜帯であるため、食事提供を早朝に変更することも可能だという。筆者もここで就寝。ラグジュリーは完全フラットではないため、どうしても腰への負担を感じたが、こちらは座席ではあるものの寝台と名乗るだけあってまったく気にならない。ぐっすり眠れてしまい、気づけばジャカルタも目前だった。

高速鉄道の開業に沸くインドネシアの鉄道だが、在来線も日進月歩の変化を見せている。高速鉄道と並行するジャカルタ―バンドン間などでも、高価格帯車両クラス「パノラミック」を導入し、差別化と収益性の向上を図っている。さらに、一部列車ではエグゼクティブを減車し、ラグジュリーを3両に増結している。それでも、つねに満席の状態だ。インドネシアの経済成長に比例するように高級化路線がとどまることはないだろう。

バンドン経由の列車に多く連結されている「パノラミック」。既存のエグゼクティブ客車を改造した(筆者撮影)
パノラミック客車の車内。改造を担当したスラバヤグブン工場の公開時に撮影(筆者撮影)

ジャワ島各線はドル箱路線となっており、列車を走らせれば走らせるだけ客が乗る状況だ。次はどんな車両が導入されるのかが楽しみだが、それに加えて年間2兆ルピア(約184億5400万円)の黒字計上も目前のKAIの収益が、積もり積もって高速鉄道延伸の原資になっていくということも忘れてはならない。

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