ハレクラニ沖縄、「開業のプロ」が明かす誕生秘話 冬でも稼働率は8割「人で差別化できるホテル」

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――これまでも多くのホテル開業に携わってきました。今回の開業において大切にしたことがあれば教えてください。

これまで開業に携わってきたハイアットやマリオットなどの外資系ホテルは、大手ホテルグループのブランドですでに会社ごとに文化や仕組みが出来上がっている。新規開業にあたって、それらを準備していけばホテルは出来上がる。

しかし、ハレクラニ沖縄はそうではない。ハワイのハレクラニが大事にしている「オハナスピリット」(オハナはハワイ語で広義の「家族」の意味)以外はすべてゼロから作った。今回のプロジェクトは1日目からホテルの運営チームと三井不動産がともに築き上げてきた。

数を増やすのではなく場所にこだわり

私には目標としているホテル像がある。それは「人で差別化できるホテル」だ。ハレクラニブランドを求めて、たくさんの方に来てもらっているが、リピーターになってもらえるかどうかは接したスタッフによって変わる。ホテルの魅力はやはり、目の前のお客様に喜んでもらうこと。そのやりがいを感じてもらうホテルを作りたかった。

従業員がハッピーでないと、宿泊客もハッピーになれない。開業において大事にしていることは「思いやり」だ。社外やお客様はもちろん、部下やオーナーに対しても信頼関係が大事だと思っている。

――ラグジュアリーブランドの「アマン」は出店を拡大しています。「ハレクラ二」の成長戦略を教えてください。

私が決めることではないが可能性としてはあると思う。ただ大手グローバルチェーンのように数を増やせばいいということではない。三井不動産にとって「ここだったらハレクラニを出店できる」というくらい、場所にこだわりを持っていると思う。

星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

ホテル・航空・旅行代理店など観光業界の記者。日用品・化粧品・ドラッグストア・薬局の取材を経て、現担当に。最近の趣味はマラソンと都内ホテルのレストランを巡ること。

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