後悔だらけの人生を送っている人が知らない事実 生きることは後悔を重ねることだった

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人はなぜ「後悔」をしてしまうのでしょうか(写真:Graphs/PIXTA)
自分は後悔ばかりのダメな人生を送っている、と感じている人もいるかもしれません。ですが、アメリカ・ベストセラー作家、ダニエル・ピンク氏は「後悔は人生の本質的要素であり、生きるとは後悔を重ねることともいえる」と言います。「後悔」という感情について考察する氏の最新作『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

「後悔」という感情とは一体何なのか

私たちが「後悔」と呼んでいる感情、その正体はなんなのか。

それはすぐに気づく感情である半面、定義することは驚くほど難しい。これまで科学者や神学者、詩人、医師など、さまざまな分野の専門家たちがその定義を試みてきた。

心理療法の専門家は、「ある人がなんらかの行動を取ったり、行動を取らなかったりした結果、その人物が望まない状態が生じた場合にいだく不愉快な感情」と定義した。

経営理論家は、「後悔は、意思決定者がほかの選択をしていた場合に生じたであろう結果と、現実に生じた結果を比較することにより生まれる」と述べた。

哲学者は、後悔とは「過去を振り返って不愉快な感情をいだき、その事態を招いた原因を明らかにし、将来ある種の行動を取る意思を表明すること」と言っている。

後悔を正確に定義することが難しく感じられるとすれば、それは非常に重要なことを物語っている。後悔は、ひとつの状態というより、プロセスと考えるべきなのである。

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