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後悔だらけの人生を送っている人が知らない事実 生きることは後悔を重ねることだった

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バージニア州の女性は、現実の不満足な状況と、想像した別のシナリオを比較し、不満を感じている。それは後悔をいだくうえで不可欠なステップだが、それだけでは後悔は生まれない。

この女性が後悔の領域に完全に足を踏み入れるにいたった決め手は、別のシナリオが実現しなかった理由にある。いまこの女性が苦しんでいる原因は、過去の自分自身の選択と行動にあるのだ。この点こそ、落胆など、ほかのネガティブな感情と後悔の決定的な違いだ。さまざまなネガティブな感情のなかで、後悔がとりわけ人を激しく苛む理由もここにある。

こうして、ほかの動物がもっていない2つの能力を土台に、ほかのネガティブな感情とは異なる2つのステップを経ることにより、人間しか経験しない、ほかの感情とはまったく異なるつらい感情が生まれるのである。

人間の認知的仕組みは後悔するようにできている

このように説明すると、いかにも複雑なプロセスのように思えるかもしれないが、この感情は、ほとんど意識することなく、まったくと言っていいほど労力を払うことなしに生まれる。

後悔を感じることは、人間の本質の一部なのである。オランダ人研究者のマルセル・ズィーレンベルグとリック・ピーテルスの言葉を借りれば、「人間の認知的な仕組みは、後悔を感じるようにできている」のだ 。

人間にはこうした認知的な仕組みが備わっているために、後悔すべきでないとしきりに説かれているにもかかわらず、人が後悔の感情をいだくことは非常に多い。

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