「セールに飛びつく人」の服がダサくなる納得事情 購入の決め手が「価格」のジャケットが危ないワケ

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「総毛芯(そうけじん)」という言葉をご存じでしょうか。

総毛芯のビジネスカジュアルジャケット(写真:筆者撮影)

表地と裏地の襟の間に、馬や羊の毛をあしらったジャケットを言います。一方、カジュアル見えしやすいジャケットは接着芯と呼ばれ、表地と裏地を接着剤でくっつけたもの。当然ながら襟のロールが立体的に映るドレスジャケットは、高級感ある質感で、総毛芯のものが多いのです。

接着芯のオフィスカジュアルジャケット(写真:筆者撮影)

また半毛芯(はんけじん)のジャケットもあります。判断は難しいかもしれませんが、ジャケットを選ぶ際に「襟ロールの立体感」に着目してみましょう。

たったこれだけのことですが、ドレス感あるジャケットに行き着くはず。もしわからない場合は、店員さんに直接「芯地」について確認してみることもひとつの手段です。

セールや初売り時期だからこそ大事なこと

紺ジャケットの表地と裏地の間にベージュのウールの毛芯が挟まっている(写真:筆者撮影)

とはいえ「安いジャケットがNG」というわけでもありません。大事なポイントは求められる立場によって、「ジャケットのドレス感を変える」こと。

カジュアルな職場ならば、オフィスカジュアルで問題ありませんが、立場によってはビジネスカジュアル領域のジャケットを選びましょう。

価格やサイズ感・色合いのみならず、襟のロールを意識することで、ご自身にふさわしいジャケット&パンツのドレス感を見極めましょう。

冬物セールや正月の初売り時期だからこそ、購入決定に至る思考プロセスを見直してみてください。普段は手を出さない価格帯のジャケット試着をおすすめします。購入に至らずとも、ドレス感の概念を体感するチャンスですから。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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