FIRE達成投資家直伝、隠れた10倍株探す意外視点 低リスク高リターンを狙う投資先「小型成長株」

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まずは個別株投資の「合理性」に納得することが大切です。なぜなら、「個別株投資は合理的である」と腹落ちしていないと、大きな成果が出るまで継続ができないからです。

「小型成長株」が隠れた優良投資先である理由

まず、私が主に投資対象にしているのは「小型成長株」への投資です。「小型成長株」は、次の2つの条件を満たす株と考えます。

小型成長株の条件

①時価総額500億円以下(小さいほうが上昇余地が高い)

②売り上げ、利益の成長が続いている

このような株を対象にする理由は2つあります。1つ目の理由は、株式投資のリスクとリターンは非対称的であるからです。これは小型成長株に限らず、個別株投資を行う理由になります。

個別株投資において、最大のリスクは、投資した会社が倒産し、株の値段がゼロになってしまうこと、つまり投資金額がゼロになることです。しかし裏を返せば、10万円分の株を買っていた場合、10万円以上に損失が膨らむことはないのです。

それに対して最大のリターンは青天井。株価が2倍以上、5倍、10倍と上がる株も存在します。

こう考えると、やはり個別株投資におけるリスクとリターンは非対称的であり、リターンのほうが大きいのです。

理由の2つ目は、2倍を超えるような大きな株価上昇は小型株に起こりやすいからです。

私たちがよく知っているような大型株でも、市場次第で株価が2倍以上に上がることはあります。しかし、これが3倍、5倍、10倍となると、大型株ではめったに起こりません。

そうした大きな変化は、もとが小型株+不人気株だった株が市場から注目され、人気化したタイミングで起こりやすいのです。

とはいえ、「2倍以上に上がる株なんてそうそうないんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。日経平均の年間騰落率が▲9.4%だった2022年の1年間(2021年12月30日〜2022年12月30日)で株価が2倍以上上昇した銘柄が何銘柄あるかご存知でしょうか?

次ページ2022年に株価が2倍以上に上昇した銘柄一覧
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