アマゾンの牙城に挑むTikTok、米国で本格始動 米国の平均的なTikTokユーザーは月に33時間利用

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お遊びの短い動画を投稿するアプリとしてスタートしたTikTokが、何百万人もの人々がファッションを楽しみ、商品をレビューする消費者トレンドを育む場として台頭しつつある。

TikTokはすでに東南アジアと英国でオンライン市場を開設。9月には米国版「TikTok Shop」が始まった。アマゾンでの買い物の手軽さと、インスタグラムのようなソーシャルメディアが提供する商品発見力を組み合わせる取り組みだ。

米国での印象的なデビュー

こうしたやり方は、先発のインターネット企業にはあまりなかった。メタ・プラットフォームズのフェイスブックとインスタグラムでは、ユーザーに多くの買い物をさせることはできない。

アマゾンは、ショッピングチャンネルをまねるという不器用な試みも含め、サイト内で買い物客にインスピレーションを与えるようさまざまな戦略を試してきた。しかし、商品を検索し、買い物を済ませれば去っていくユーザーがほとんどだ。

「セルフォンシーツ」の動画はTikTokで視聴回数5000万回を記録したPhotographer: Kevin Wurm/Bloomberg

データ.aiがアンドロイド端末でのアプリ利用を測定したところ、米国の平均的なTikTokユーザーは月に33時間利用。アマゾンは1.4時間だった。

TikTokの広報担当者によれば、ブラックフライデーとサイバーマンデーがあった11月には500万人を超える新規顧客が何かを購入したという。米国での印象的なデビューと言っていい。

ただ今のところ、アマゾンがあわてる必要はない。まずTikTokで何かを見た後、別の場所でそれを購入する買い物客が多いためだ。別の場所とは多くの場合、アマゾンだ。

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