アマゾンの牙城に挑むTikTok、米国で本格始動 米国の平均的なTikTokユーザーは月に33時間利用
今年に入りスコット・マッキントッシュさんは「TikTok(ティックトック)」を通じて携帯電話・コップのホルダーを売り込むよう誘いを受けた。中国発のこの動画投稿アプリは米国で1億5000万人のユーザーを抱えている。
TikTokは送料に加え、最大30%の割引を自社で負担するという。特にアマゾン・ドット・コムやウォルマートのオンラインサイトで商品を販売するために支払う手数料と比較すると、マッキントッシュさんにはあまりにも好条件のように思えた。
ただ、商品ビデオを多数作成し、それをプラットフォームに投稿する必要があった。手間がかかったが、その結果は驚きだった。
30ドル(約4400円)のホルダー「セルフォンシーツ」の動画は視聴回数5000万回を記録。注文が殺到し、サイバーマンデーの翌日は売上高が1万ドルに膨らんだ。マッキントッシュさんはこの勢いが2024年まで続くと見込み、在庫を追加注文した。
テネシー州フランクリンの自宅ガレージでこのビジネスを始めたマッキントッシュさんはTikTokについて、「まだ良くない評判もあるが、新しくて、とても楽しいからみんなやっている」と話す。