冬の賞与の不支給が、大きな話題となっているサマンサタバサジャパンリミテッド。決算を読み解くと、栄華を誇ったブランドの凋落が数字に表れているようです。
新著『買い負ける日本』が話題を呼ぶ、調達のスペシャリスト・坂口孝則氏による不定期連載「世界の(ショーバイ)商売見聞録」。著者フォローをすると、坂口さんの新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます(著者フォローは記事最後のボタンからできます)。
賃金の上昇が本格化すると思われていた今年末。人々の注意を引くニュースが飛び込んできた。サマンサタバサが社員の冬のボーナスを支給しなくなったというのだ。
理由は業績の不振から。華やかなブランドイメージと乖離する“厳しさ”に多くの人々が、ある種の衝撃を覚えた。
サマンサタバサの冬季賞与不支給
同社は発表資料において<当社は業績向上を掲げ、2024年2月期において全方位的な構造改革(リボーン計画)に着手し、着実に実行してまいりました(中略)が、全社的には厳しい業績となっており、(中略)手元流動性の確保を経営の最優先課題と認識し、2023年12月に支給する予定であった賞与を支給しないことを決定いたしました>とした。
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