次の文章は、誰もが知る、夏目漱石の『坊ちゃん』の出だしの一文です。
まずは普通に読んでみてください。
小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて
一週間ほど腰を抜かした事がある。
次に、いま解説した「声が良くなるポイント①~④」をしっかり意識しつつ、次のポイントに従って読んでみてください。
・∧の部分で軽くポーズを取る(間をおく)
・赤字部分(小供の時/飛び降りて/腰を抜かした事)を高い声で読む
・青字部分(損ばかり)を感情を込めて読む(ご自分の表現で大丈夫です)
小学校に居る時分∧学校の二階から飛び降りて
一週間ほど腰を抜かした事がある。
いかがでしょうか? ほんのちょっとのことで「声」も「読み方」も、かなり違うのがおわかりいただけたのではないでしょうか。
1分もかからない朗読ですが、こうした1日1分朗読を続けることで、「声」と「話し方」も劇的に変わります。
事前に「強調する部分」を書き込んでから読もう
「魚住式朗読法」は、このようにただ文章を読み上げるのではなく、事前に「読み方のプラン」を立て、強調をする部分に書き込みをしてから読むという、テクニカルな朗読方法です。
そしてこの方法はもちろん、スピーチ原稿やプレゼンの資料にもお使いいただくことができます。
新刊『話し方が上手くなる! 声まで良くなる! 1日1分朗読 何度でも読みたい名文・名作編』では、「魚住式朗読法」のテクニックを詳しく紹介しています。参考にしていただけたらうれしく思います。
私のYouTubeチャンネル(魚住りえチャンネル)では、本書掲載の名文・名作の「朗読のお手本」が聞けます。こちらもぜひ聞いてみてくださいね!
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら