旧ジャニーズ「新社名」、末尾に"O"がつく深い理由 「STARTO ENTERTAINMENT」の名前に見える4つの論点
他にもある、社名の意義
新会社は、これまでジャニーズ事務所が行ってきた事業に加えて、以下のような「3つの新しいことに挑戦する」と表明している。
・グローバル展開:米国、韓国等、世界展開
・メタバース市場参入:最先端技術でアーティストの才能を拡張
「新しい事業を行う」という意味で、「START」という言葉を社名に含ませたと見ることもできるだろう。
さらに、2つ目の「グローバル展開」というところにも注目したい。
海外でも同じ社名を使用する場合は、やはり海外でも受容性が高く、流通しやすい名称を考える必要がある。近年、企業名に限らず、和名ではなく、横文字の名前が使われることが多いが、グローバル展開を考えると、必然的であると言える。
今年においても、日本の鉄鋼メーカー「日立金属株式会社」が、「株式会社プロテリアル」に社名変更している。
英語でも「STAR」は日本語の「スター」と同様の意味がある。「TO」は日本語の「と」と同じような解釈はされないだろうが、「to」は、「~の方向に向かう」、「~する」という意味があるから、外国人にも違和感なく受け入れられそうである。
「STARTO ENTERTAINMENT」という名前が、日本、あるいは世界で受け入れられるようになるのは、会社の中身がしっかり固められ、事業が順調に滑り出して以降のことになる。
発表された社名が最適かどうかはさておき、少なくとも「中身」がしっかりできた際には、それを表現する「顔」として機能するに足る社名ではないかと、筆者は考えている。
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