旧ジャニーズ「新社名」、末尾に"O"がつく深い理由 「STARTO ENTERTAINMENT」の名前に見える4つの論点
「名前」というのは、あらゆる角度から検討して、適切なものを選択する必要がある。筆者が商品やサービスのネーミングの仕事に携わった際も、コピーライターをはじめ、担当者がいくつも案を出し合い、多数の案の中から検討を重ねて決定していた。
最終的には、ありきたりな名称、無難な名称に落ち着くこともあるが、その場合も、多数の代替案を検討した上で、それが最適だと判断して決定されている。
今回14万件を超える応募の中で、「STARTO」に関する応募は11件だったという。少数の案が採用されるまでには、STARTO社が表明している通り、全ての案を見て、議論を重ねて検討するというプロセスを経たのだと思える。
このやり方は、ファンに参加してもらうことで「リスク回避」を図っていると言えるが、会社側が「責任放棄」をしているとは言い難い。
「START」ではなく、「STARTO」である理由
「STARTO ENTERTAINMENT」の公式サイトによると、「STARTO」は、「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」という意味であるという。
上記の説明以外に、「(過去を清算して)新しく始める」という意味での「START」という意味も持たせていることは容易に推測できる。
「STAR」でも「START」でもなく「STARTO」としている理由は、サイト上では語尾の「TO」を日本語の「と」と掛けていることが説明されており、「共に」「一緒に」という意味を持たせていることがわかる。タレントに対して性加害が行われていた実態を踏まえると、この「TO」の重要性が理解できる。
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