今の日本株は、1955年と結構似ている 12連騰後の日経平均の値動きを予測しよう
ついに「連勝記録」が12で止まってしまいました。
2日の日経平均は26円安と13連騰を逃してしまいました。とはいえ、この上昇相場で1988年以来27年ぶりとなる12連騰を記録しました。筆者が学生だったころまで遡らないとなかった記録ですので、いかに今の相場が強いかということがいえます。
ただ、さすがに株価の勢いは鈍ってきており、仮に欧米や中国などのアジアなどが「震源地」になるような、何らかの「外的ショック」があると、一気に不安定な相場になりやすいと思われます。
特に、目先は米国の10年債利回りの動きに要注意です。一見、金利の水準だけを漠然とみていると比較的低位で落ち着いているようにもみえますが、私も含めテクニカルアナリストがチャートをみると、きっとこんなパターンから金利が上昇したケースは何度もあったなぁ~、という感じにもみえて来るのです。
今は1955年と似ている?カギを握る主体は何か
さて、今年の干支は「乙未(きのとひつじ)」。ご存知の通り、十干は10年周期、十二支は12年周期です。両者は2年ずれるため、起点となった年の干支に戻るのは60年(10と12の最小公倍数)かかります。いわゆる「還暦」で、60年ごとに同じような出来事が起きやすいといわれています。例えば、わかりやすいところですと、世界大恐慌があった1929年から約60年後に始まった日本のバブル崩壊がそうです。
これでいくと、2015年から60年前の「乙未」は1955年(神武景気の序盤)。デフレ不況を背景に相場は低迷する一方、海外の好景気を背景に輸出が伸びました。日銀による金融緩和でも民間企業の需要はなかなか増加せず、金融機関が株を買い始めたことが、結果的に相場低迷から抜け出すきっかけになったそうです。
実は筆者は年初から「2015年も1955年のようになればすごいことになる」と思い、銀行による株買いが始まるのではないかと妄想していました。が、妄想が現実になるのでは?まさか? と思えるような記事が5月28日付けの日経新聞朝刊に掲載されていたのです。それは、海外投資家の間では、株式市場で「6頭目のクジラ」が現れ、活躍するとの思惑が広がっているという趣旨の記事です。
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