パレスホテルに10年住む総支配人の「改装秘話」 黒船襲来で決断「過去のすべてを捨てた」大改装

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――高級ホテル市場で国内系は外資系に押されています。日本の高級ホテルに求められることはありますか。

いろいろなものに手を出しているホテルもあるが、選択と集中が必要だと思う。ターゲットを定め、誰に何をどう売るのか、考えていくと、答えは出てくる。

私は古いホテルを改装して、付加価値を持たせたホテルが好き。これから建築コストの上昇が予想されている。建物の本質的な価値を捉え、リノベーションをして付加価値を受けて生まれ変わらせるというやり方もある。

次の総支配人がトップギアを入れられるホテルを作る

総支配人の役割は5年後、10年後をイメージしながら経営とアジャストするホテルを作っていくことだ。ここを変えたいといった青写真はある。どのようなホテルになるかはインバウンドや日本経済などの動向によって変わってくると思う。

次の総支配人がトップギアを入れられるようなホテルを作るのが私の役割だと思う。

――次の総支配人はズバリ誰でしょうか。

何人かの候補を見ながら決めることになると思う。最後に決めるのは社長であり会長だろう。数字を作らないといけない時期、海外進出などが必要な時期など、タイミングによって変わってくるだろう。

星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

ホテル・航空・旅行代理店など観光業界の記者。日用品・化粧品・ドラッグストア・薬局の取材を経て、現担当に。最近の趣味はマラソンと都内ホテルのレストランを巡ること。

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