日経平均の「2つの懸念」が解決するのはいつか 米国株の「クリスマスラリー」はほとんど確定的

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、欧州はどうか。まず英国のFTSE100の年初来高値は8014.31(2月20日)、24日7488.20、年初来高値まで526.11(7.03%)。独DAXの年初来高値は1万6469.75(7月28日)、24日1万6029.49、年初来高値まで440.26(2.75%)。仏CAC40の年初来高値は7577.00、24日7292.80、年初来高値まで284.20(3.90%)と、米国株に比べると若干苦しい。

さらに日本はどうか。日経平均株価の年初来高値は3万3753.33円(7月3日)、24日3万3625.53円、年初来高値まで127.80円と(0.38%)と、欧州などは論外でアメリカに比べても盛り上がりは速そうだ。

しかし日本には「問題児」がいる。「東証グロース市場指数」である。年初来高値は1092.99(6月21日)、24日910.87、年初来高値まで182.12(20.00%)と、一人取り残されている。日経平均が2万5716円だった今年の大発会の時点まで下げており、しかも個人投資家の保有株が多いこともあり、33年ぶりの高値と浮かれる日経平均の世界とはまったくの別世界にいる。しかし、どうやら神風が吹きそうだ。

世界の投資家はグロース株に注目

アメリカではマイクロソフトが上場来の高値を付けるなど、巨大企業の値上がりが顕著だが、大型株の買い疲れもファンドの一部に見えてきた。

再びの適温相場を期待するものの、同国でも資金効率を考えて出遅れたグロース株に資金を回す動きがある。

アメリカの動きに同調する日本でも、その動きが出そうだ。世界の投資家は日本の小型グロース株など買わないと言われるが、世界にはバフェット氏のように大きな資金を動かすファンドばかりではない。日本の投資家も自信を持って「東証グロース250ETF」などを手持ちの一部に入れておくと、2024年は意外にいい結果が出るかもしれない。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事