「おむすび権米衛」普段買い需要を捉えるこだわり イベント買い「おにぎりぼんご」は1個300円台が中心
「春の鯛めしは人気商品で楽しみにされているお客さまも多いです。2011年から恵方巻も出して定着しましたが、開発当初は『おむすびではなく酢飯の巻物』という中身に社内で議論がありました。具材は紅さけ、和風ツナ、日高昆布、きゅうり、玉子焼きと、おむすびで使うものを用いています」(鈴木副社長)
一般に期間限定品は春夏秋冬や多くても年8回ぐらいだが、毎月発売するのは、約7割が常連客なのも大きいだろう。ふだんは同じ具材を選ぶ人が多いそうだが、たまには違う味を選びたい、という思いにも応えている。
クリスマス時期は「パーティーセット」が売れる
店によって営業時間が異なる「おむすび権米衛」だが、通勤途中に買うのは、朝7時~8時は40代や50代の男性客が多く、8時を過ぎると女性客が増え始めるという。全体での購入層は30代と40代がコアで男女比は4:6とやや女性が多い。
普段買いの代表例として紹介してきたが、イベント買いの需要もある。
「クリスマス時期には、プチむすび12個とお漬物が入った『おむすびパーティーセット』(1750円)がよく売れます。少し贅沢気分になる季節も大きいでしょう」(鈴木副社長)
パーティーセットは、春のお花見、夏の花火大会の時期も販売数が伸びる。やはり普段買いとイベント買いでは、支払い金額への意識も変わってくるようだ。
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