「おむすび権米衛」普段買い需要を捉えるこだわり イベント買い「おにぎりぼんご」は1個300円台が中心

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おにぎりは通常より大きく、1個320円から420円まであった。これ以外にポテトサラダや出汁巻き玉子(ともに380円)、とん汁(小は350円、大は460円)、おでん(150円~)なども揃えている。今回はおにぎり2個で680円だった。

スタッフに聞くと「本店とメニューは同じで、テイクアウト比率が多く約7割。女性客が多いです」とのこと。1人でイートインすると、食事時間は10~15分程度だろうか。

一般消費者は、どれぐらいなら支払うのか。筆者の取材ルートを通じて調べてみた。

・20代女性:1000~2000円まで (1個400~600円×3個)
・20代男性:1200円まで (1個400円×3個)
・30代女性:1000円まで (1個500円×2個)
・30代男性:1000円未満 (1個300~500円×3~2個)
・20代女性:800円まで (1個400円×2個)
・40代男性:800円まで (1個300~400円×2個)
・30代男性:600円まで (1個300円×2個)
・30代女性:600円まで (1個300円×2個)
・50代男性:500円まで (1個500円のみ想定)
・20代女性:0円 (外食でもおにぎりにお金は出さない)
(注)合計金額の大きい順に記載

「イベント買いなら、思い出ありきで2000円まで出せる」人もいたが、大半は1000円未満。「おにぎりにお金を出さない」人がいたのも興味深かった。

「高くても1000円未満に抑えたい。それを超えるなら違う食事を選ぶ」という人もいた。もともと庶民的な食べ物という意識もあるのだろう。

「おむすび権米衛」は海外にも進出

普段買いの店として人気なのが「おむすび権米衛」(運営は株式会社イワイ)だ。おにぎり専門チェーンの先駆的存在で1999年に1号店を出店し、現在の国内店舗は51店。海外にはアメリカとフランスに各2店を展開している(2023年11月時点)。

おむすび権兵衛
JR大崎駅(東京都品川区)に直結したビルにある「おむすび権米衛」店舗(筆者撮影)

「国内51店のうち、約3分の2が店内飲食できる店です。とはいえテイクアウトとイートインの割合は9:1で圧倒的にお持ち帰りが多い。通勤途中に買われる常連のお客さまが約7割いて、平均的な購入個数は2個となっています」

イワイの鈴木直人副社長は、こう説明する。入社後は店舗勤務で店長も務めた経歴を持つ。

各店舗でおコメを炊き上げ、1つひとつを手でむすぶ「おむすび権米衛」は1個あたり約140グラムと重量はコンビニおにぎりの約1.5倍。価格も「塩むすび」100円、「おかか」130円からあり、すべての商品が100~200円台だ。開業当初から「玄米」メニューも提供している。

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