離婚→10歳年下の彼と結婚した41歳女性のリアル 慰謝料100万の離婚を乗り越え出会ったお相手

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結婚してからも雄太さんは豹変しなかった。通勤に1時間以上かかるので平日の家事は啓子さんが中心となっているが、啓子さんの体調が優れないときはつねに寄り添ってくれる。

「彼は4人兄弟の長男だからなのか面倒見がいいのだと思います。末っ子の私は甘えています。私には年甲斐というものがないので、彼のことを若いなーと思うこともありません(笑)。ジェネレーションギャップを感じることはありますけど。ケンカをしたこともありません。彼の役割である洗濯物がたたんでなかったりすると私がワーッと責めたりはします。でも、彼は1人で陰気になるだけ。逆切れしたり当たり散らしたりはしないので助かっています」

想定外の幸せにたどりつくために

雄太さんの実家は自営業を営んでいるが、弟である次男が継いでいる。不妊治療をして子どもを作るつもりもない。雄太さんは思いやりはあるけれど真面目でマイペースで、エンジニアの仕事と啓子さんとの生活を愛おしんでいる。

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「妻と出会ったとき、ずっとこのまま一緒にいるんだろうなと思いました」

離婚をした後、一人暮らしを始めて「視野を広げよう」と努めていた啓子さん。自分より10歳も年下で女性に興味がなさそうだった雄太さんとの間に垣根を設けず、「話していて嫌じゃない」と素直に感じたという。なお、初対面のときの雄太さんは女友だちとの2人連れで、啓子さんはその女性にも好印象を持った。

「結婚してからも3人で仲良くしています」

暮らし方や視点が変わると、同じ町や業界でも今までとは異なった魅力的な人たちと知り合えることがある。環境が変わったのではない。自分が成長したのだ。その出会いを素直に受け入れて楽しんでいれば、想定外の幸せにたどり着けるのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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