部屋が散らかる人は「片付けの3要素」を知らない 3つのうちどれが苦手か知ることが先決だ

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あなたは片付け、好きですか? 胸を張って「好きです!」と言える大人は、少ないはず。私が前職の株式会社サマリーで行った調査では、20〜50代のうち7割が「片付けを面倒だ」と感じていることが分かっています。

そもそも日本の教育上で、片付けを実践練習できるのは幼稚園が最初で最後。それ以降の片付けスキルは、各家庭で身につきます。

3歳児の9割「幼稚園でのお片付けは楽しい」

大人と異なり、幼稚園児は、集団での片付けを大いに楽しんで行っています。東京学芸大学の研究(*)によると、3歳児の約9割が「幼稚園でのお片付けは、嫌じゃない・楽しい!」と答えています。

お片付けを促すお歌や、先生の笑顔が「楽しい」と感じるほか、4歳・5歳と年齢があがると「楽しかった遊びの時間に一区切りをつけられる」と、自ら片付けを活用して行動にメリハリをつける児童もいるそうです。

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幼稚園では、先生があらかじめ「ボール入れ」「コップ置き場」など、出し入れのしやすい定位置を定め、絶妙なタイミングで「片付けようね〜」とアシストをしてくれます。ロッカーにも見やすい名前のシールが貼ってあり、どこが定位置か、迷うことがありません。

このように定位置がビシッと定められた上で、そこに出したものを戻すことに集中できれば、私たち大人も幼稚園児のように片付けを楽しめるかもしれませんね。

ちなみに子どもは片付けを楽しめるだけでなく、整理収納アドバイザーの役割も、実は喜んで引き受けてくれることが多いです。お子様がいる方は、「親が子どもに片付けさせる」という関係性ではなく、片付けのやり方を習得して、相互に片付けを励まし合えるような関係を目指しましょう。

(*)「幼児は生活習慣行動をどのように受け止めているのか」2012年2月 東京学芸大学紀要 永瀬・倉持
米田 まりな 整理収納アドバイザー1級

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こめだ まりな / Marina Komeda

2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社し、Eコマース領域の事業投資を担当する。2017年より株式会社サマリーに出向、資金調達とデータ解析を主に担当している。2020年4月から一橋大学修士課程(金融財務専攻)に入学予定。脚本家の祖父・研究者の父の影響を受け、茨城県・宮城県でモノに囲まれた幼少期を過ごす。都市・地方の住宅状況格差に関する自身の経験や、100万人の"モノデータ"を扱う企業サマリーで行ってきた消費者調査結果を元に、「捨てないお片づけ」を提唱。作家・デザイナー・起業家など、"モノを愛してやまない人"を対象に、片づけの活動を行っている。

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