【産業天気図・建設機械】資源国需要活況で大手は「上向き」景気を謳歌、中堅以下は部材調達難が懸念材料


 ただ部材調達難は中堅以下のメーカーではまだ解消しきれていない様子。建設用クレーン大手のタダノ、道路機械専業の酒井重工業などは7月までエンジン調達難が続く見通しだ。海外需要が旺盛なため調達難さえ解消できれば休日返上の増産などで遅れを取り戻せるとしているが、上位メーカーに比べると業績の懸念要素は大きいとみるべきだろう。

また上位メーカーにとっては中国の景気調整の度合いと、ギリシャ財政不安に端を発する欧州景気の先行きが不安材料。こういったマクロ環境の変化似対する防衛力としては、流通在庫の把握など、日ごろのオペレーションマネジメントがモノを言う。その点では、日本、中国、米国で流通在庫ゼロを達成したコマツは多少のマクロ環境悪化に対しても底強さを示すだろう。

なお、上記の予想には国内の被災地復興需要は織り込んでいない。阪神淡路大震災の後には復興需要で国内建機販売が伸びたことを踏まえると、今回の震災関連も中期的には業界にプラスと見込まれる。が、菅内閣が具体的な復興プランを示していない以上、業界企業の業績にとっては未知数としかとらえようがない。
(杉本 りうこ=東洋経済オンライン)

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