この記事を読んでいる皆さんの中にも、意味もない仕事に追われて、やる気を失っている人もいるのではないだろうか。だったらそんな仕事はなくなっても問題はないはずだ。
その分、自分にあった場所を見つけたり、やってみたかったことに挑戦したり、楽しく思えることを始めたほうが、人生を謳歌できるのは間違いない。
デスクワークは200年前の農業と同じ
新しいテクノロジーが出現するたび、なぜ人は「自分の仕事がなくなるのではないか」と不安になるのか理解できない。
時代をさかのぼればわかるように、私たち人類の労働負荷は下がり続けている。
たとえば、今から200年以上前のアメリカでは人口の約7~8割が農業に従事していた。それが今では、数%となっている。
日本だって同じだ。江戸時代は、ほとんどの人口が農業従事者として田植えをしていた。近年、農業人口は減少の一途をたどっているし、機械化のおかげで重労働は減ってきている。つまり、人類はテクノロジーのおかげで重労働から解放され続けているのだ。きつい仕事がなくなり楽になっているのは事実なのだから、素直にその恩恵を認めて喜ぶべきだ。
2023年、来日したOpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、生成AIによって「ジョブ(仕事)がなくなるというよりタスク(作業)がなくなるだろう。そして生産性は2~3倍ではなく、20~30倍に上がるだろう」と言った。
それと同時に付け加えたのは、どれだけ技術が進歩しても人間の創造性がなくなるわけではないことだ。彼は今後生まれるであろう新しい仕事の例に「銀河を探索する仕事」を挙げている。100年後の未来人からすれば、デスクワークに勤しんでいる現代人は、私たちから見た昔の農民と同じ姿だろう。
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