同じ理由で、コンサルタントの仕事も半分以上なくなるかもしれない。
コンサルの仕事の半分は、クライアントにもっともらしいことを言うための資料作りのようなところがある。これもChatGPTが代わりにやってくれることだろう。
経営者から見ればこの状況は、「資料作成しかしない人なら、いらないじゃん」ということだ。日本は解雇規制が厳しいのですぐに解雇ということにはならないだろうが、ドラスティックなアメリカでは、ありえる話だ。
人間がわざわざやる必要のない仕事は、なくなる
ChatGPTでできることは「資料作成」にとどまらない。
ChatGPTは、プログラムのコードを書けるし、デバッグ(バグを見つけて修正すること)も得意だ。「パックマンのプログラムを書いて」とChatGPTに言ったら、それらしいコードを書いて返してきた。今後はレベルの低いエンジニアはChatGPTに淘汰されてしまう可能性もある。
米ゴールドマンサックスは、今後のアメリカにおけるAIの影響として、「事務・管理サポート」といった職業の仕事の半分近くがなくなるという予測を公表している。
具体的には下記の職業の25%以上がなくなる可能性がある。
しかし、AIに代替されるといわれる仕事の中には、いらない仕事も少なくない。
そもそもホワイトカラー的な仕事が生まれたのも人類の歴史からみれば最近のことだ。『ブルシット・ジョブ』(デヴィッド・グレーバー著 岩波書店)という本が話題になったが、ホワイトカラーの仕事の中には明らかに無意味で人間がわざわざやる必要のない仕事が多く含まれている。無駄な資料作成などはその典型だろう。
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