愛知発スーパーの「フルーツサンド」ヒットの裏側 小さなスーパーを受け継いだ3代目社長の奮闘

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ダイワスーパー フルーツサンド
ダイワスーパーのフルーツサンド(写真:筆者提供)
愛知県岡崎市にある町の小さなスーパー『ダイワスーパー』。祖父が創業した家業・ダイワスーパーを継ぐことを2018年に決意した大山皓生さん。しかし、社長就任初日に3000万円の赤字があることを知らされます。「今の環境が自分を一番成長させてくれる、やってやれないことはない!」と自分を奮い立たせ、のちに“八百屋の作る本気のフルーツサンド”をヒットさせます。大山さんの新著『与える人になりなさい じいちゃんと僕たちの、フルーツサンド行進曲』を一部抜粋・再構成し、ダイワスーパーの東京進出とフルーツサンドのヒットの裏側を紹介します。

仕事が楽しくないときに響いた祖父の言葉

祖父の言葉①「まずは自分が楽しみなさい」

商売において、じいちゃんがいつも言っていた言葉がある。

それは「楽しく商いをする」ということだ。

人というのは、だんだんと慣れが出てきてしまう。はじめての仕事や、新しく覚えることが多いときには楽しく仕事ができていたのに、慣れてくるにつれ、その仕事自体が当たり前になってきて、正直、楽しく思えなくなってくる。

僕自身も、ちょうど仕事が楽しめなくなっていた時期があった。

そのときに、じいちゃんに聞いてみた。

「じいちゃん、毎日『楽しく商いしよう』って言うけどさ、どうしたら楽しく仕事ができるの? 僕は仕事は基本的にはきついものだと思ってる」

すると、すぐにこんな答えが返ってきた。

「楽しく働くためにはな、まずはまかされた仕事を好きになることだ。仕事を好きになれないときには、単に雑念が多いんだよ。要は、ひまってことだな。あれこれ余計なことを考えてるひまがあるんだったら、目の前の仕事を一生懸命にやってみろ。そしてな、人から頼まれたことを期待以上に返してみろ。一生懸命にやってないから楽しくないんだよ」

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