東大合格者語る「運を掴んで合格する人」の共通点 熾烈な争いの中で受かる人に共通する姿勢とは

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また、マンガにあったように「別の年の問題であれば合格者が大きく入れ替わるだろう」というのもよく言われます。

再受験したところで受かる保証もないので、合格者は「運がよかった」というわけですね。私自身も合格最低点から+1.9点でギリギリ合格したので、この辺の競争の熾烈さはよくわかります。

執着心があるからこそ合格できる

ちなみに東大生は入学後ですら、入試の得点結果を見て「あそこはもっと点が取れた」などと振り返っては反省している人が多いです。普通は「受かったんだから別にいいだろう」と思いますよね? でも、この執着心があったからこそ合格したんだろうなと、私は見ていて感じさせられます。 

スポーツなどの勝負事でも「実力が拮抗していれば、最後は気持ちの差だ」なんてよく言われます。根性論は敬遠されがちな時代ですが、最後の最後まで粘ることで結果が変わる局面もあるはずです。

あとは運だと言えるくらいまでやり切れるなら、おのずと成果につながる可能性も高まるでしょう。それこそ人生を左右するような瞬間なら、人目を気にせずに泥臭くあがいてみるのもいいのではないでしょうか。

青戸 一之 東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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あおと かずゆき

1983年生まれ、鳥取県出身。地元の進学校の高校を卒業後、フリーター生活を経て25歳で塾講師に転身。26歳から塾の教室長としてマネジメント業を行う傍ら、学習指導にも並行して携わる。29歳の時に入塾してきた東大志望の子を不合格にしてしまったことで、自身の学力不足と、大学受験の経験が欠如していることによる影響を痛感し、30歳で東大受験決意。塾講師の仕事をしながら1日3時間の勉強により33歳で合格。在学中も学習指導の仕事に携わり、現在は卒業してキャリア15年目のプロ家庭教師・塾講師を行う傍ら、ドラゴン桜noteマガジンの編集長を務める。

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