ジャニーズ会見「メディアの質問」大問題はここだ "記者出身"の「伝説の家庭教師」が徹底解説

✎ 1〜 ✎ 92 ✎ 93 ✎ 94 ✎ 95
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに、別のジャーナリストは次のように質問をしました。

東山さんにお伺いしたい。よく聞いてしっかりお答えいただきたいと思います。
まず、2003年の東京高裁の判決、ジャニー喜多川さんの犯罪について、事実だと判断した。2004年の最高裁で確定。その時、東山さんは38歳。そのぐらいの成人男性であれば、自分の会社のトップが児童福祉法の大犯罪を犯したことを知らないはずがないし、確定したとなれば、大変な騒ぎになると思う。
その時、東山さんはそれを、うわさでは知っていたけど、よく知らなかったというこの前の会見の話ですけれど、その答えというのは社会的には通用しない答えです。
もう一つはこの前、TBSの番組でキスマイのメンバーだった、飯田恭平さんの証言では、2003、2004年前後にジャニー喜多川さんの犯罪はあったと、それから、もう一つはカウアン・オカモトさんの証言では、2016年ごろまで、ジャニーズの合宿所にいたジャニーズJr.100人から200人がほぼ全員被害にあったという証言をされています。
ということは、東山さんは責任ある立場にありながら、ジャニー喜多川さんの犯罪について防止対策を全然取らなかった。
このことはジュリー景子さんですか、にも伺いたかったのですが、東山さん、今度新社の社長ということですので、ぜひですね、その認識をお考えをですね。お聞きしたい。
それがですね。児童福祉法の観点からは共犯か幇助犯に当たるという解釈もあるので、その辺はしっかりお答えいただきたい。
(「質問は一つに限って」という司会の申し入れに)全部一つです。東山さんのセクハラということも疑われているので、そういう方が新会社の社長ということでいいのか、お伺いしたいと思います。

質問がやたらと長く、 ある種の「公開説教」

これも、やたらと長いわけですが、まとめれば「東山さんは喜多川さんの犯罪に防止対策を取らなかったし、自らのセクハラも疑われているが、そんな人が社長でいいのか」で済む話

共犯か幇助犯などという自説は素人目にも無理筋な話に聞こえてしまいました。

冒頭の「よく聞いてしっかり答えて」という投げかけからもうかがえるように、ある種の「公開説教」のようにも感じました。

こうした理不尽な質問に対しても、二人は感情的にならず、無難に答え続けました。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事