ダイハツの軽「ムーヴキャンバス」発売1年通信簿 軽ハイトワゴンでムーヴが選ばれる理由とは

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そこで、ムーヴキャンバスだけの販売台数の推移をダイハツ広報に問い合わせたところ、ムーヴとしての合計販売台数(一般社団法人全国軽自動車協会連合会)の6~7割を今年1~6月の間で占めており、7月には8割を超える比率となっている。全軽協とダイハツ広報での集計値に若干のずれはあるかもしれないが、いずれにしても、ムーヴキャンバスがどれほどダイハツの販売を押し上げているかは想像できるのではないか。

ムーヴキャンバスは、実用性を軸に開発されたムーヴと別に、派生車種らしい個性に満ちた形態が特徴だ。ことに、女性が日々の暮らしのなかで使ううえで親しみやすい造形や、装備の充実が、2016年デビューの初代で高い人気を呼んだ。その一世代で、ムーヴキャンバスの存在を不動のものとしたといえる。

最新モデルとなる2代目ムーヴキャンバスのスタイリング
最新モデルとなる2代目ムーヴキャンバスのスタイリング(写真:ダイハツ工業)

2代目となる現行のムーヴキャンバス開発においても、基本的価値はそのままに、志向の異なる車種設定が追加された。またDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が採用され、基本性能となる走りや乗り心地が向上した。ムーヴキャンバスとして、はじめてとなるガソリンターボエンジンの選択肢が与えられた。

ムーヴキャンバスの売れ筋モデルは?

2トーンのカラーリングが印象的なストライプス
2トーンのカラーリングが印象的なストライプス(写真:ダイハツ工業)

車種構成では、ムーヴキャンバスといえば2トーンの配色となる外観のストライプスを思い浮かべるが、それに加えて、モノトーン色となるセオリーが選べるようになった。セオリーは、派手さや華やかさは抑えられ、落ち着きのある質のよさが伝わる外観となる。それでも、ムーヴキャンバスの造形自体が可愛らしさを持つため、存在感が落ちたという印象はない。逆に、年齢や性別を超えた消費者に、ムーヴキャンバスのよさを実感してもらえる選択肢になったのではないか。

シックな印象のセオリー
シックな印象のセオリー(写真:ダイハツ工業)

ダイハツ広報による上位3台の人気車種のなかに、セオリーの上級車種となるGが入っている。モノトーン色のキャンバスという価値が反響を呼んだ。

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