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「脳のゴミ」を洗い流す睡眠が認知症予防する訳 睡眠障害と認知症の関係とは?医師が徹底解説

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  • 奥村 歩 日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長

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日本人の睡眠時間は世界的に見ても短く、睡眠障害と認知症には密接な関係があるといわれています(写真:プラナ/PIXTA)
日本では認知症患者が増える中で、認知症は睡眠障害と密接な関係がある、と指摘されています。日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長の、奥村歩氏の新著『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』を一部抜粋・再構成し、認知症の原因と、予防につながる質の高い睡眠について解説します。

認知症と睡眠障害の関係

「日本人は世界ワーストレベルで睡眠時間が短い」

日本人の平均睡眠時間は7時間22分。加盟国など平均と比べると1時間3分も、短いのです(OECD2・2018データより)。

さらに認知症と睡眠障害の密接な関係は、以前から指摘されています。

人口1000人当たりの認知症患者数について、OECD諸国とその他主要国計44カ国の2021年の実績と2050年の予測値を示したデータによると、その数はOECD平均で15.7人。それに比べて日本は最多ダントツの26.7人です。さらに2050年の予測値では、OECD平均29.4人に対して日本は44.7人と、ますます認知症患者が増えると考えられています。

これまでにも認知症患者増加に対する警告はありました。

エビデンスに基づいた第1報は、2012年、朝田隆先生の研究チームによる調査報告を厚生労働省が発表したデータです。

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