33年ぶり復活「F-ZERO」にファン熱狂の納得理由 懐かしのレースゲームがバトルロイヤル形式に

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『F-ZERO 99』は任天堂のサブスクリプションサービス「Nintendo Switch Online」に加入していれば、無料でプレーできる。これには古いIPを大事にしつつも挑戦も行う任天堂の姿勢が垣間見える。

古いゲームが再び遊べるのは、それだけでも嬉しいものだ。任天堂も同サービス内でファミリーコンピュータ、スーパーファミコンなどのレトロゲームを遊べるようにしているが、しかしこれでは懐かしいだけである。

テレビゲームは非常に進歩の早い文化である。VRやARなどの例を見ればわかるように、新しい技術はすぐにゲームと結びつく。もちろん、単なるゲーム作品としてもつねに進化を続けており、数年前のゲームを遊ぶと古臭く感じたり、手間に感じる要素が多く見えたりするケースもある。

新作としての風格も兼ね備える

バトルロイヤルも、ここ6年程度で登場し定着したジャンルの1つである。そのアイデアを基に、よりゲームを進歩させていくことが重要なミッションであることは間違いない。

『F-ZERO 99』はまさしくその目標を達成しているといえる。レトロゲームの要素を取り入れつつも、昨今のトレンドを取り入れ、新たなゲームとして仕立てあげる。ただ復活しただけでなく、新作としての風格も兼ね備えているわけだ。

もっとも、完全な新作と言いがたいのも正直なところである。99台のマシンがぶつかりあう様子はおもしろいが、現代の技術で作り直してくれればもっと激しいビジュアルになるだろうし、サウンドの弱さも気になるのが正直なところだ。

とはいえ、まったくといっていいほど音沙汰のなかった『F-ZERO』が復活したことはすばらしいことだし、『F-ZERO 99』が注目すべき作品なのは間違いない。ファンが喜ぶのも当然である。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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