SNSで悟りを広める「バズり住職」が伝えたいこと 「ぴえんもご縁」フォロワーが10万人を超えるお坊さんも
「お寺の発信力を高めたいという思いで、住職に拝命されたと同時にSNSでの投稿を始めました。現代のお坊さんは、ずーっと寺に閉じこもっている印象で、積極的に広報活動をしない。どんなに素晴らしい教えがあっても、知ってもらわないと始まらない。このままじゃマズイという危機感がありました」(松崎さん、以下同)
広報活動をするのは企業では当たり前
その強い思いは、住職になる前に教員をしていた経験も関係しているという。
「私立学校で仏教の授業をしつつ、入試広報の担当もしていました。広報活動をするのは企業では当たり前なのに、参拝者が減っているお寺がしないのはダメだと。ただ、広告を出せるようなお金があるわけではないので、ほぼ無料で使えるSNSを利用しようと考えました」
入試広報の仕事で身につけた画像の編集能力は、お寺の宣伝に多いに役立った。最初にバズったのは、ある映画をオマージュして作ったポスターだったそう。
「浄土真宗の一大行事である報恩講を宣伝するために作ったポスターがバズりました。当時、映画『シン・ゴジラ』が公開されたばかりだったので、それをオマージュしたものです。そのポスターを撮影した人のツイートが話題になり、そこから私のアカウントを見つけてくれた人がたくさんいて、フォロワー数もグッと増えました」
映画や流行語、著名人のツイートなど、流行りにうまく乗った画像を投稿する松崎さんだが、芯にあるのはあくまで仏教だと話す。
「仏教をおとしめることのないように注意しつつ、多くの人の目に留まるものを。そのバランスを大事にしながら発信をしています」
今後も、攻めた投稿を要チェックだ!