キーエンス、高収益企業が決算期変えるワケ

優良納税者だが節税もしっかり

国内外で開かれる展示会を顧客との接点として活用している(写真は2014年10月の日本国際工作機械見本市)

3期連続で最高益を更新してもなお、利益の積み上げに貪欲――。

工場設備の自動化に使われるFA(ファクトリーオートメーション)用センサーなど計測・制御機器の大手、キーエンスの収益拡大が止まらない。前2014年度の決算は、売上高が前期比26%増の3340億円、本業の儲けを表す営業利益は34%増の1757億円、税金などを除いた後の純利益は41%増の1210億円だった。これらの数字はすべて過去最高。

キーエンスは2012年度に1年を3カ月決算と9カ月決算に分割する変則決算を行っているが、それを1年ベースの通常決算に換算して見た場合、売上高と純利益は3年連続、営業利益は2年連続の過去最高更新となる。

世界的に自動化・省力化の需要高まる

「海外・国内ともに、電機、精密、自動車、機械、半導体、電子部品、液晶、食品など幅広い業種向けに好調だった」。キーエンスの山本晃則社長は、業績絶好調の理由をそう説明した。得意な工場など生産設備向けのみならず、製薬など研究開発部門向けのデジタル顕微鏡や、物流倉庫向けバーコードリーダー、試作品開発用の3Dプリンタなども好調で、顧客層も品種の幅も広がっている。

「先進国でも新興国でも人件費が高騰している。製造業・非製造業を問わず人材確保も難しくなっている。それを各社とも自動化・省人化で解決しようとする中で、当社の商品が役に立っている」(山本社長)。つまり、顧客企業が省力化や効率化に邁進すればするほど、人間の五感の代わりとなるFAセンサーなど同社の商品が売れる構図なのだ。

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