高齢者を支える流動食、東日本大震災で支援要請が殺到


 また、06年に診療報酬改定が行われ、「NST」と呼ばれる、医師、栄養士、薬剤師などが一つの「栄養サポートチーム」で活動する形が広まり、栄養士が個々人に合わせて栄養指導をするようになった。が、食事を作り分けるのは重労働。種類豊富で簡単に取れる流動食が支持されるようになっている。自宅療養の高齢者に指導しやすい点も利点だ。

数少ない成長市場、流動食への注目度は高い。「乳児用粉ミルクを研究してきた土台がある」(明治)強みを持つ乳業メーカーの森永乳業や明治だけでなく、キユーピー、味の素などの参入も相次いでいる。「付加価値の高い流動食の利益率は約3割と高水準」(業界関係者)だが、参入企業が増えれば価格競争もシビアになる。今後、シェア争いが過熱することは間違いない。

(張 子溪 撮影:大塚一仁 =週刊東洋経済2011年5月14日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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