培養肉のディープテックがSFを後押しするワケ インテグリカルチャーは新たな食文化を作る

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羽生:作ったものを自分で売る段階の次が、顧客企業にCulNetシステムを置いてもらう段階です。ユーザーがCulNetシステムを使える状態にして、品質を担保できなければ実現しません。

この段階では、大量生産できなくても構いません。少量生産でコストが少し高くても安定生産できればいい。高いなら高いなりに化粧品として売るのか、フォアグラにするのかとかいろいろ工夫できます。研究開発をメインにしつつ収益を上げます。

CulNetシステムを置いてもらえれば、その次の段階にも進めます。ハードウェアもユーザー側で自由に組み合わせたりできる。コアパーツの結成成分ミックスをウチが押さえつつ、いろいろな細胞をつくってもらえればいい。現在進めようとしている取り組みが、まさにこれです。

機械を置いてもらい、運用サービスを提供する

井上:これは設置ベースモデルと言われるものですね。

羽生:社内では、GEのジェットエンジンのビジネスモデルだと説明しています。

この技術を使って、いろんな人が、化粧品、食品、素材、製薬といろんなものを作れるようなプラットフォームをつくります。機械をあちこちに置いてもらい、それを運用するサービスを提供する。運用最適化、保守管理、消耗品提供と、いろいろな収益の上げ方があるので、どこかを太くしてもいいですし、機械も含めたサービスのフルパッケージでもいい。

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