実践の経営学を探究する井上達彦教授が、ディープテックが世界に羽ばたくための要素を探る。スタートアップが持つ技術の芽をいかに育むか。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/-/img_216748189b8b7f53d838c3f91e01af7c583868.jpg)
井上:画像に特化したオープンプラットフォームを設立した経緯についてお聞かせいただけますか。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/-/img_b20fff381140d70f4ac0f558c8506c24850550.jpg)
吉村:コニカミノルタはもともと、カメラや写真フィルムなどからスタートしています。それを現代のAI技術を活用しつつ昇華させ「イメージングの技術で社会に貢献していく」という経営ビジョンを掲げました。
このビジョンを作るときに、われわれの根っこにあるDNAとは何かということで紐解きました。
もともとコア技術として、材料、光学、画像、微細加工がありました。写真やカメラからスタートしている技術です。今はいろいろな画像を使ったソリューションに携わっていますが、これを言葉にすると、いろいろな「みたい」に応える存在となります。看たい、診たい、視たい、見たい、観たい。
これらに対応して、いろいろな「みせる」に取り組み、われわれの事業が生まれてきました。そういったDNAがあります。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/8/3/1140/img_8386bf406f21f586ad7b1faa5eac361b296557.jpg)
井上:これがベースになってオープンなプラットフォームが生まれたのでしょうか。
「先見性×AI」のプラットフォーム
吉村:「みせる」というDNA、これを体現するプラットフォームとして、FORXAIというオープンプラットフォームを立ち上げました。世界中の人たちの「みたい」という思いに応えることで、人々の生きがいを実現していくつもりです。
井上:FORXAIという名前はどこからきたのでしょうか。
吉村:FORXAIは、2つの言葉の意味がかけ合わさっています。
1つは、先見性を示すフォーサイトという言葉です。もう1つはAIです。AIを社会のために活かしていくという意味をかけ合わせてネーミングしました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら