DJ SODAさん、日本と韓国で続く「二次加害」の酷さ 日本では女性も性加害に対する認識が低い
DJ SODAさんは韓国のみならず、アジアでも人気のDJで、Facebookでは1020万人、Instagramで516.7万人(8月18日現在)のフォロワーを持つインフルエンサーでもある。先の投稿はSNSを中心に大きな反響を呼び、韓国でも人気のコミュニティサイトの書き込みにはさらに1000個近い書き込みが並んだものもあった。
「露出が多い服を着ているからだ」などと彼女を非難する内容も多くあったが、それに対し、「露出の高い服を着ていたからと言って人を苦しめることは絶対に許されない」や、「女性の服装のせいにする前に男性の行動は犯罪だ」と反駁する書き込みも相当数、見られた。
自身を非難する内容へ、DJ SODAさんはこう一蹴している。
「私がどんな服を着いたとしても、私に対してのセクハラと性的暴行は正当化できない。私はいつかこの言葉を言いたかったです。当然のことだが、これを言うまで大きな勇気を出さなければならなかった」(原文ママ、DJ SODA さんのXより)
韓国でも根強い”被害者らしさ”を求める通念
メディアも、「DJ SODAセクハラ二次加害へ怒り 正当化できない」(韓国日報8月14日)、「私を触ってくれと露出のある服を着ているわけではない」(ソウル新聞、同)などとDJ SODAさんへの二次加害として取り上げていた。中道系紙の女性記者はこの二次加害についてこう話す。
「#MeTooもやって、性被害への意識も少しはかわっただろうかと思っていたのに、服装が悪かった、落ち度があったと被害者に責任があるように論じたり、"被害者らしさ"を求める通念や固定観念がまだまだ根強いのを実感します。ともかく重ねて声をあげて、認識を深めていくほかありません」
韓国で最近発表された「2022年性暴力安全実態調査研究」(女性家族省)では、46.1%の人が「性暴力は露出がひどい服装のため起こる」と回答しており、これは年齢が高くなるほど、そして同世代でも女性よりも男性にそう回答した傾向があったという。一方、性暴力が起きてしまった時にもっとも必要な政策としては、「被害者の二次被害防止のための政策を準備すること」が挙げられていた。
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