日本と韓国の社会には共通点が多い。少子高齢化が急激に進んだにもかかわらずジェンダー平等の実現が遠いことは、両国の深刻な課題だ。OECD加盟国の中でも、男性が家事やケア労働などの無償労働(アンペイドワーク)に費やす時間が最も短い水準にある。男女所得格差が大きく女性の社会経済的地位が脆弱である一方、男性も伝統的なジェンダー規範を押し付けられ続ける。
ミソジニーという概念がある。単なる女性嫌いではなく、女性を自らに奉仕する隷属的な存在として認識し、家父長制的な性規範に従属しない女性を嫌悪することを指す。近年、パートナーへの暴力や不特定多数の女性をターゲットにする性犯罪がミソジニーと関連づけられることが多い。
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