ロッキンvsNHK「リーク騒動」に学ぶ3つの重大論点 カルチャー誌と報道機関は「伝え方」が違う
そんな中で出たのが、「『ロッキン』来年は再び国営ひたち海浜公園でも開催へ最終調整」とのNHK報道だ。NHK NEWS WEBの記事(8月9日夜配信)では、2024年は千葉・ひたちなかの2会場で開催する方向だとして、運営側の広報担当者による「確定はしていないが、現段階では最終調整しているところだ」とのコメントとともに、今年のロッキン最終日にあたる13日に正式発表される見込みだと伝えている。
ロッキン側が公式サイトで「強く抗議」
このニュースに対し、ロッキン公式サイトは8月9日、「NHK水戸放送局のロック・イン・ジャパン2024 ひたちなか開催の報道について、私たちは強く抗議します」と題した、渋谷氏名義の声明を掲載した。渋谷氏は、報道のタイミングを公式発表とあわせるよう、NHKへ要望していたものの聞き入れられなかったとし、「公式と同時に発表し、開催を祝ってほしい。僕の望みはそれだけです」と続けた。
翌日には、報道を食い止めるべく、渋谷氏とロッキン事務局からNHK水戸放送局へ宛てられたメール2通(宛名は「NHK水戸市局」「NHK水戸支局」と表記)も掲載された。渋谷氏のメールでは、全国各地でのフェスや、現在の開催地である蘇我周辺との調整を行ってきたとして、「そうした約束を台無しにするリーク報道は迷惑です。もしこの報道で来年開催に障害が出たらどうするのでしょう」と問いかける。
渋谷氏は、茨城県医師会の要請を念頭に置いてか、「2021年の悪夢を思い出します。どうしてロック・イン・ジャパンは祝福された開催が茨城でできないのでしょう? とても悲しいです」と続け、NHK側の見解を求めた。事務局名義のメールでも、「茨城県医師会から伝えられた一方的な使命感による開催中止要請と同様の理不尽な圧力を感じています」と強調している。
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