「得意伸ばす」「苦手克服」東大生はどちらを選ぶか 仕事でも勉強でも迷う判断、頭いい人の選び方

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「得意」「不得意」のほかに、「できた」「できなかった」を用意している、というのがポイントです。

この「得意」「不得意」は主観的な自分の感覚を表しており、「できた」「できなかった」は客観的な自分の評価を表しています。

先ほど僕は「得意なことを伸ばすか、苦手なことを減らすか」という話をしましたが、その「得意」が本当に得意なのかどうかって、問題を解いて確認してみたり、実際にやってみないとわかりませんよね。

「自分の中では得意だと思っていること」が、ほかの人からの評価を聞いたら実は違っているという経験、ありませんか? またはまったく逆で、「自分の中では苦手だと思っていること」が、ほかの人から聞いたら「〇〇さんこれうまいよね」と言われる、なんてこともあると思います。

得意なはずのことができないこともあれば、苦手だと思っていることが実はうまくできていることもあるのです。

主観と客観のズレを確認する

だからこそ重要なのは、主観と客観のズレを確認することです。まずは、自分がそれが本当に得意なのか、本当に苦手なのかを確認してからでないと、「得意なことからやるか、苦手なことからやるか」を判断できないのです。

そして、実は真っ先に実践する必要があるのは、ズレがある分野です。得意だと思っているのにできていないところは、単純にミスをしてしまっていたり、油断してしまっていてうまくいっていない場合があります。

つまりちょっとした努力で「得意だからできている」という状態に持っていけるのに、なんらかのミスでうまくいっていないということです。ここを初めに攻略する必要があります。

また、不得意だと思っているのにできているところは、単純に苦手意識を持ってしまっているだけという可能性があります。本当に自分が苦手なのかをきちんと考えて、もし自分の主観がずれているということがわかれば、そこは「得意」になるかもしれません。

このように、まずは「ズレを直すこと」が大切です。この作業を東大生は何度も実践することで、自分の自己分析がしっかりとできるようにしています。みなさんも一度この方法で、自分の得意不得意を確認してみてはいかがでしょうか?

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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