「残業おじさん」と「帰りたい若手」溝を埋める方法 そもそも残業は必要?何を評価軸にするか
その理由は、残業して粗利益を稼ぐ社員は、最後にまったく同じことを言って、例外なく成果がストップすることになるからです。
「もうこれ以上は成果を上げられない」
これは、もうこれ以上残業できないと言っているのです。
生産性の高い社員とは、残業する社員ではなく、仕事の仕方を改善し、残業せずに成果を上げ続けている社員です。
生産性を上げることは、労働人口が減っている日本にとってはとても大切なことです。
仮に、1時間あたりに稼ぐ粗利益が5000円から2倍の1万円になれば、1人で2人分の成果を上げていることになります。これからの日本の大いなる人手不足を補うことができるでしょう。
そのために生産性の高い社員のやっている仕事を明らかにすることです。
今取り組む必要があることは、生産性の高い社員がやっている仕事の仕方を全社員に明らかにすることです。これが評価制度の本来の役割なのです。
生産性の高い社員は意欲的に仕事していることは間違いないでしょう。しかし、それ以上に生産性の高い社員が何をしているか、その仕事の内容が重要です。
これを評価シートとして社員に可視化することです。可視化することで、社員は生産性の高い社員が実際にやっていることを知ることができます。
世代を超えた協力体制ができる
生産性の高い社員が優秀である、高く評価されると全社員が知ることで、残業をしないZ世代の社員を問題視するオジサン社員はいなくなります。オジサン社員とZ世代の社員の協力体制をつくり上げることが可能になるのです。
社員は世代関係なく優秀な社員になりたいと考えています。
価値観や考え方が世代によって違うのは当然のことであり、このことを組織内で問題提起しても意味がありません。どの世代の社員であっても褒めてもらいたいと考えることはまったく同じです。
「今、我が社で優秀な社員は生産性の高い社員です。全員優秀な社員になりたいですか?」と尋ねれば、世代を超えて全員同じように「優秀な社員になりたい」と答えるでしょう。
だからこそ、全世代、全社員を褒めるための評価シートを生産性の高い社員をモデルにつくる必要があるのです。
世代を超えて全社員の知恵を結集し、活用することで生産性を飛躍的に上げることが可能になります。あらゆる世代の社員が協力しあって取り組むことが求められるようになりました。
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