今では400万円台も、80年代の名車ヤマハRZV500R レーサーレプリカ・ブームを代表する1台に迫る

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とくにRZV500Rの場合は、新車の販売台数もあまり多くなかったことで、流通している中古車のタマ数もさほど多くないだろう。つまり、レア度も高いのだ。こうした幾つかの要因が、このモデルの中古車価格が高騰していることにつながっているといえるだろう。

バイク王
バイク王の絶版車館では、貴重な旧車を集めた体験イベントなども開催している(筆者撮影)

ちなみに、今回RZV500Rを展示したバイク王絶版車館は、現在、茨城県つくばみらい市の「つくば絶版車館」、神奈川県茅ヶ崎市の「茅ヶ崎絶版車館」といった2店舗を運営。いずれも、全国で買取した古いバイクを、自社でレストアして販売しているという。なお、筆者がブースで見たRZV500Rは、広報車両で、ショップのイベントなどで顧客が試乗することにも使っているのだという。見た目だけでなく、しっかりと走ることができる「当時ものの名車」。古いバイクは、とくに交換パーツなども少ないことで、維持も大変だろう。だが、やはり、長年のバイク愛好家であれば、こうした昔憧れたスポーツバイクの乗り味を一度体験したいものだ。筆者も機会があれば、ぜひ一度試乗してみたいものだが、乗ってしまうと、ローンを組んででも、つい買ってしまいそうな自分が怖い。

当時としても尖ったマシンだった

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ともあれ、RZV500Rは、1980年代のスポーツバイクのなかでも、とくに異色で、個性あふれるバイクであることだけは確かだ。1000ccのスーパースポーツなど、現在のバイクにもつながるレース直系の技術やフォーマットを生み出した意味でも、やはり「名車」に数えられる1台だ。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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