旧車ブームに沸くアメリカで大人気の日本車7選 カリフォルニア旧車イベントで発見した注目車
日本の自動車メーカーがアメリカに進出したのは、1950年代の終わり。トヨタが1957年、ホンダが1959年、日産が1960年に、それぞれ現地法人を起ち上げている。
そして日本車にとって風向きが変わるきっかけとなったのが70年代のオイルショックだ。小型軽量で燃費がよく、故障も少なかった日本製のクルマが脚光を浴びた。そして現在、その当時のクルマたちが「クラシック」や「ビンテージ」と呼ばれる領域に入り、多民族国家アメリカでも熱狂的な愛好家たちによって広く支持されている。
2005年からカリフォルニア州で開催されている「Japanese Classic Car Show(以下JCCS)」は、そんな日本製の旧車愛好家たちが年に1度集まり、自慢の愛車を展示するイベントだ。今年で17回目を数えたJCCSは、9月10日(土)にロングビーチのマリーナ・グリーンパークで開催された(※2020年はコロナ禍によりオンラインのみで開催)。
ショーに参加していた540台を超える旧車の中から、今回はとくにアメリカで人気の高いモデルを振り返っていこう。
ダットサン240Z(日産フェアレディZ)
アメリカでもっともシンボリックなジャパニーズ・クラシックといえば、日産の初代「フェアレディZ」をおいてほかにない。アメリカでは「ダットサン240Z」という車名で知られ、のちに排気量の変更にともなって「260Z」「280Z」と名称を変更している。アメリカでまだ日本車が認められていなかった時代に、Mr.K(ミスターケー)こと片山豊(米国日産の初代社長)の尽力によって開発され、1969年にデビュー。ピート・ブロックが率いるレーシングチーム「BRE(ブロック・レーシング・エンタープライズ)」がチャンピオンに輝くなど、レースでの活躍も話題となり、240Zの登場がアメリカ人の日本車に対する見方を変えたとも言われている。
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