旧車ブームに沸くアメリカで大人気の日本車7選 カリフォルニア旧車イベントで発見した注目車
ホンダN600
ホンダがアメリカに進出した当初は「ベンリイ」「ドリーム」「スーパーカブ」といった2輪車の販売からスタート。はじめてアメリカで発売した4輪車が「N600」である。日本では排気量354ccの軽自動車だったN360に、598ccの直列2気筒エンジンを搭載。2ドアの600クーペ(ホンダZ)もラインナップし、2輪車で開拓した販売網を通じて販売されていた。JCCSでは毎年少なくない数のN600と、そのオーナーに出会うことができるのだが、みなおしなべて「小さいものを愛でる」という日本流の文化や価値観に親近感を抱いている印象を受ける。
ホンダ シビック
オイルショックが巻き起こした時代の風に乗った象徴的な日本車といえば、ホンダの「シビック」だろう。デビューから1年後の1973年には、世界に先駆けてマスキー法をクリアしたCVCCエンジンを実用化。燃費や大気汚染を気にするようになったアメリカ人に、「市民の〜」というなじみやすい名前の小さな日本車が売れるようになったことはエポックメイキングな出来事だった。4輪車の進出が他社より遅かったこともあってか、ユーザーの年齢層もいくぶん若く、派生モデルである「CR-X」を含め、6代目のEK型くらいまで息の長い人気を獲得している。
マツダのロータリーエンジン搭載車
マツダが対米輸出を開始したのは1970年。当時の主力モデルであり、現在多くの愛好家に親しまれているのが「RX-2(カペラ)」や「RX-3(サバンナ)」、そして「RX-7」といったロータリーエンジン搭載車だ。もはやロータリーエンジン自体が希少なため、台数も目立って多いというほどではない。それでもほかでは味わえないロータリーサウンドの魅力に取り憑かれたオーナーたちは、宿命を負うかのごとく愛車の維持に余念がない。
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