旧車ブームに沸くアメリカで大人気の日本車7選 カリフォルニア旧車イベントで発見した注目車

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ダットサン510(日産ブルーバード)

アメリカでは240Zと並ぶ人気を誇るのが「ダットサン510」。いわゆる510型の日産「ブルーバード」で、こちらも同じくBREがTrans-Amシリーズ2.5Lクラスを2連覇したことで知名度を飛躍的に高めた。240Zが2ドアのスポーツクーペだったのに対して、510はより一般的な大衆車であり、ボディバリエーションもセダン、クーペ、ワゴンなどを幅広く展開。同じセダンでも日本では4ドアが中心だったのに対して、アメリカでは後席ドアを備えない2ドアセダンが主流だったという細かな違いもある。

ダットサン510
往年のレーシングチーム「BRE」のカラーリングを再現したレプリカ仕様のダットサン510(写真:平野 陽)
ダットサン510
BREを率いたピート・ブロックさんがプロデュースした「ブロックバスター」をベースに、細部を再現した72年式ダットサン510(写真:平野 陽)

トヨタ カローラ

歴代のトヨタ・カローラ、とくにFR(フロントエンジン・リアドライブ)を採用していた4代目までの各モデルはアメリカで根強い人気を誇る。トヨタ車の場合は、例えばフィリピンやプエルトリコなど、トヨタの現地シェアが高い国々から移民としてアメリカに渡った人や、その子孫たちから広く支持されているのも特徴だ。古いトヨタ車を所有することが自身のルーツを尊重し、アイデンティティのひとつであると認識するアメリカ人の話に触れると、トヨタがいかにグローバルな企業であるか再認識するとともに、日本人として誇らしい気分にさせられたりもする。

日本では「カローラレビン」として知られるTE27型「カローラクーペ」。こちらの74年式モデルは、北米仕様には設定のなかったツインカムの2T-G型エンジンに換装されている(写真:平野 陽)
カローラGT-S
ハチロクの愛称でも知られるAE86型のカローラレビンと「スプリンタートレノ」。アメリカでは「カローラGT-S」という車名で販売されており、本来はスプリンタートレノと同じリトラクタブルヘッドライトを装着。日本仕様のカローラレビンと同じ固定ヘッドライトに変更するのを好む愛好家も多い(写真:平野 陽)

トヨタ セリカ

日本では「ダルマセリカ」の愛称でも知られる初代「セリカ」は、当時アメリカで人気だったマスタングなどのポニーカーを模範としたスタイリングを採用。ボディタイプはクーペとリフトバックが設定されていた。日本では「GT」グレードにトヨタ自慢のツインカムエンジンが搭載されていたのに対して、北米仕様にはシングルカムエンジンの設定しかなく、さらに75年モデルからは、いわゆる5マイルバンパーが装着された。そのためアメリカの愛好家の間では、日本仕様のツインカムエンジンに載せ替えたり、クローム処理されたショートバンパーに交換したりすることが定番のカスタマイズとなっている。

セリカクーペ
レーシングジャケットと呼ばれるヘッドライトカバーを装着した71年式セリカクーペ。北米仕様は本来、ドアミラーが装着されるが、こちらは日本仕様と同じフェンダーミラーに変更されている(写真:平野 陽)
初代セリカ
こちらはリフトバック仕様の初代セリカ。75年モデル以降に備わる5マイルバンパーが装着されている(写真:平野 陽)
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