ヤマハ「XSR125」原付二種スポーツ日本導入の訳 若者・初心者ライダー獲得を狙った新戦略車

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XSR125
市販予定車として展示されたXSR125(筆者撮影)

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)の「XSR」は、レトロでスタイリッシュな外観に、最新テクノロジーによる高い走行性能などを併せ持つ、人気のスポーツバイク・シリーズだ。国内では900ccの「XSR900」、700ccの「XSR700」といった中・大型モデルをラインナップしているが、そのシリーズにヤマハは、新しく125ccの原付二種モデル「XSR125」を追加することを発表した。

欧州など海外ですでに発売中のこのモデルは、丸目1灯のLEDヘッドライトやアップライトなバーハンドル、ロングタイプのフラットシートなど、兄弟車のXSR900やXSR700と同様のクラシカルなスタイルを継承。倒立フロントフォークや扱いやすい単気筒エンジンなどの採用により、軽快な走りも実現するという。

そんなXSR125の市販予定車が、バイクの一大展示会「第50回 東京モーターサイクルショー(2023年3月24~26日・東京ビッグサイト)」で国内初披露されたので、その特徴や魅力などについて紹介しよう。

レトロ×スポーツ「XSRシリーズ」とは

XSR900
XSRシリーズのフラッグシップモデルとなるXSR900(写真:ヤマハ発動機)

ヤマハが「スポーツヘリテージ」と呼ぶXSRシリーズは、前述のとおり、レトロなスタイルを現代風にアレンジしたスポーツバイクだ。フラッグシップのXSR900は、初代モデルが2016年に登場。ネイキッドスポーツの「MT-09」をベースに、丸目1灯ヘッドライトなどでビンテージ感あふれる外観を演出していることが特徴だ。2022年にフルモデルチェンジを受けた現行モデルでは、最高出力120psを発揮する888ccの直列3気筒エンジンを搭載。安定した制動力をサポートする「ABS」、路面状況などに応じ出力特性などを制御する「トラクションコントロール」、減速時に急激なエンジンブレーキなどで後輪が跳ねるように振れる現象を低減する「アシスト&スリッパークラッチ」など、先進の装備も採用する。これら数々の機能により、クラシカルな外観だけでなく、扱いやすく、スポーティな走りを楽しめる。価格(税込)は121万円だ。

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