「カッテージチーズ」突然検索数が伸びている背景 7月のグーグル検索数が2004年以来、最高水準に

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そして、TikTokでカッテージチーズの摂取を提唱する人たちが指摘しているように、タンパク質にも富んでいる。半カップに約12グラムが含まれているのだが、これは卵3個や、1.5オンス(約60グラム)の鶏の胸肉、半カップの全脂肪ギリシャヨーグルトに含まれるのとほぼ同じ量に相当する。つまり、カッテージチーズなら食間も長く満腹感を維持することが可能だ、とゴーベルは説明する。

塩分や添加物には注意が必要

しかし、疫学・栄養学を専門とするハーバード・T・H・チャン公衆衛生大学院のエリック・リム教授は、カッテージチーズにはナトリウムも多く含まれている可能性があることを指摘している。

「パンと同様で、隠れていることがある。『うわー、こんなにナトリウムを含んでいることに気づかなかった』という事態が、そのうちの1つだ」。特に高血圧の人は、カッテージチーズの摂取量を制限したいと思うかもしれない、リム教授。

そして、ザンパノが言うには、乳糖(ラクトース)に敏感な人は、カッテージチーズ(または他の種類の乳製品)を多量に摂取し過ぎると、胃のむかつきや膨満感が生じるかもしれない。

多くの食料品店は、脂肪や風味の点で異なる、さまざまな種類のカッテージチーズを扱っているとリム教授は言う。同教授は、砂糖がゼロで脂肪率が低いものを選ぶことを勧めている。飽和脂肪を多く含む食事は、「悪玉」LDLコレステロールの血中濃度を上昇させる可能性があり、心臓病や脳卒中のリスクを高める恐れがある。

一部のカッテージチーズは、チーズカードを膨張させるために、人工甘味料や乳化剤などの添加物も含んでいることもあるとリム教授は話す。栄養学の専門家らは、可能な限り未加工の食品をそのまま摂取することを優先するように勧めている。

リム教授は、材料リストを調べて、合計で3、または4種類以下の材料しか含まないカッテージチーズを選択することを提案する。また、成分名は認識できるものがいい。リム教授曰く、「それさえやっておけば大丈夫」だ。

(執筆:Dani Blum記者)

(C)2023 The New York Times 

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