栄養士が解説「太る人」「太らない人」の食事の差 炭水化物抜きダイエットは結局やせるの?
また「就寝3時間前の飲食が太る」と言われる理由が、脂肪を合成する体内時計遺伝子「BMAL1(ビーマルワン)」の増加。BMAL1は20時頃から徐々に増え始め、22時から2時までがピークに。その時間帯は脂肪が蓄積されて太りやすいので、飲むなら早めに切り上げるのが得策。だらだら飲みは厳禁です。飲むのは食事中だけ、と決めたほうが飲む量もセーブできるでしょう。
さらにご存じのように、ビールやワインの醸造酒より、糖質が含まれない焼酎やウイスキーの蒸留酒のほうがローカロリー。飲むなら、アルコール量をコントロールできる水割りやお湯割り、ソーダ割りがオススメです。
糖質制限・脂質制限では効果に違いも
Q.とにかく“ぽっこりお腹”をなんとかしたい!
A.ご飯を減らす糖質制限より、揚げ物を減らす脂質制限のほうが効果的
40代くらいから気になり始めるお腹周りの脂肪。これからの季節、Tシャツがキマらないぽっこりお腹にお悩みの方も多いかと。その一因が代謝の低下です。18〜29歳にピークを迎える基礎代謝※は、加齢とともに減少の一途。
さらに、活動によってたくさんのカロリーを消費するのが筋肉。ゆえに全身の筋肉量が多いほど、消費カロリーが高くなりやせやすいのですが、45歳を過ぎる頃にはとくに下半身の筋肉が急速に衰え始めます。にもかかわらず、若い頃と変わらない食生活を続ければ、消費カロリーよりオーバーした摂取カロリーが積み重なって、次第に脂肪をため込むことになってしまうのです。
※体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのこと
■ 体脂肪を減らすには、糖質より脂質制限
■ 糖質と脂質を同時に摂るのは避けるべし
■ お腹を凹ますなら、腹筋よりもスクワット
オヤジさん世代にとって食生活の見直しは急務と言えます。ご飯やパンを減らす糖質制限は体重は減りやすいものの、体脂肪を減らして引き締まったカラダを目指すなら、揚げ物や油っこい料理などの脂質を制限する食事のほうが効果的。
とくに糖質と同時に摂らないように意識するのが重要で、ラーメンやピザ、飽和脂肪酸も多く含むファストフード、クリームがたっぷりのケーキなどのハイカロリーなメニューは控えましょう。食事ごとに脂質と糖質のどちらを制限するか決めるなど、フレックスにしておくことも、ストレスなくダイエットが続けられるコツです。