「3万2000円スニーカーが秒速完売!」の裏側 オシャレ男子がニューバランスの虜に

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ニューバランスもスポーツブランドとして、マラソン大会などのスポーツイベントには積極的に協賛をし、ブランドの世界観を体感してもらう場を作ってきたが、ここでも一部の人にしか価値を理解できないことが課題だった。

多くの人にブランドの世界観を体感してもらう

そこで2014年11月に開催された第9回湘南国際マラソンでは、ランナーの通過タイムをSNSに自動投稿し、自分だけの大会記録がまとめられた「MY RACE MOVIE」を作成するサービス「SOCIAL_MARATHON in 湘南国際マラソン」を提供している。

「2013年度の大会からランナーのSNSへの自動タイム投稿は行っていたが、さらにランナーの走行タイム、湘南の風景、SNSの友人からの声援等を詰め込んだオリジナルの「MY RACE MOVIE」を提供。

深いブランド体験は、一部の人にしか提供できない。この体験を周囲に広げることを考える上で、テクノロジーをいかに使いこなせるかがマーケティングの成功にとって重要な要素になっていくと思いますね」(鈴木氏)。

「SOCIAL_MARATHON」は大会参加者が携帯するタイム計測用の IC チップの管理データベースを活用し、計測ポイント通過時に、自動的に通過タイムが SNS へ投稿できる仕組み。超アナログな体験価値を、デジタルテクノロジーを使って、いかに周囲にも広げられるか。モノ消費からコト消費と言われる時代、体験価値の拡散のアイデアがマーケターの成功を左右する重要な要件になっている。

本記事は日本のマーケターを支援する組織「JAPAN CMO CLUB」が定期的に開催する、トップマーケターが集まる研究会内容を一部抜粋してまとめました。 

 

谷口 優 宣伝会議 マーケティング研究室 室長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たにぐち ゆう / Yu Taniguchi

2000年大学卒業後、宣伝会議入社。月刊『宣伝会議』編集部配属。2002年12月に月刊『環境ビジネス』副編集長就任。その後、月刊『編集会議』編集長、月刊『宣伝会議』副編集長を経て、2007年10月より月刊『宣伝会議』編集長。2014年4月マーケティング研究室立ち上げに伴い、室長に就任。2014年11月、季刊『100万社のマーケティング』創刊。2015年1月より『宣伝会議』編集長と兼務

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事