「3万2000円スニーカーが秒速完売!」の裏側

オシャレ男子がニューバランスの虜に

スニーカーのロールスロイスこと、「M1300」

1足3万2000円(税込3万4560円)の高額スニーカーが発売後、即完売。それどころか、購入希望者が殺到しており、抽選に当たらなければ購入権すら得られない……!?

そんな人気のスニーカーが3月28日に発売となった。ニューバランスの「M1300」だ。

「M1300」は1985年に米国で130ドル(当時)、日本で3万9000円という価格で発売されたスニーカーだ。その後、1995年からは5年おきに復刻版が発売され、毎回ファンの間で壮絶な争奪戦が繰り広げられる。

“スニーカーのロールスロイス”とも称される、「M1300」。機能、品質の高さが人気の理由の一つであることに間違いない。そもそもニューバランス自体が「アーチサポートインソールや矯正靴のメーカーとして創業」し、「今も一部の商品は米国内の工場で生産」し、「当初、日本でライセンス販売をした際には、試作品を本国の会長が実際に履いて走って、試してからでないと販売の許可が下りなかった」…などなど、品質へのこだわりエピソードには、事欠かないブランドだ。

パパの熱狂が妻と子供にも伝播

外資マーケターの意外な“キャリア”のスタート ● 外資の広告会社に外資のスポーツブランド、さらにニューバランスと外資系企業でキャリアを積み重ねてきた鈴木健氏だが、そのマーケターとしての感性は幼少期にあった?! 「実家が酒屋を営んでいて、お客様がどんなふうに商品を買うのかは、子供の頃から見ていましたね。年末の商戦期には、配達の手伝いもしていました」(鈴木氏)。

しかしながら一部のファンが熱狂するだけでは、マス・マーケットを相手にするグローバルブランドのビジネスは成り立たない。ファンの熱狂は維持しながらも、いかにしてその熱量を周囲に伝えて、顧客を広げ、ビジネスを拡大させるのかが、同社のマーケティングの肝となる部分だ。

そもそもスニーカーマニアは、男性が中心。「M1300」も、これまで熱狂してきたのは男性たちだ。しかし2015年の復刻版から新しい取り組みを始めた。子供と女性の取り込みである。

「今回は、『M1300』のキッズモデルも販売。加えてもともとユニセックスのモデルではありましたが、さらに女性を意識して、小さいサイズのラインナップを拡充させています」(ニューバランスジャパン マーケティング部長の鈴木健氏)。

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