用語解説|生成AI(ジェネレーティブAI)とは? 主な種類や提供サービス、著作権

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生成AI(ジェネレーティブAI)とは、あらかじめ学習したデータを基に、文章や画像、音楽など新たなデータを作り出す人工知能(AI)の総称。専門的な知識がなくても、簡単なプロンプト(指示文)を入力するだけで、さまざまなコンテンツを作り出せる。

ChatGPT
ChatGPTの登場で一気に注目が集まった(写真:Bloomberg)

生成AIの種類

●対話型AI

人間が普段話す言葉(自然言語)でAIと対話でき、一般的な質問への回答だけでなく、文章の編集や校正、アイデアの提案や詩や曲の作成といったこともできる。

・主なサービス

ChatGPT:OpenAIが2022年11月末に公開した対話型AIで、生成AIブームの火付け役

Bard:Googleが2023年3月に一般公開した対話型AI。リアルタイムの情報にも対応

●画像生成AI

テキストやデータなどの入力情報を基に、画像を生成する。簡単に高画質なイラストを作成したり、ラフ画を清書したりできる。

主なサービス

DALL・E 2:OpenAIが2022年4月に公開

Midjourney:手の動きをセンサーで認識するデバイスを開発したLeap Motionの創業者、デビッド・ホルツ氏が共同創業した運営会社が手がける。2022年7月に公開

Stable Diffusion:イギリスのスタートアップ企業Stability AIが2022年8月に公開

生成AIと著作権

生成AIと著作権について、文化庁の見解は以下のとおり。

AIを利用して生成した画像等をアップロードして公表したり、複製物を販売したりする場合の著作権侵害の判断は、著作権法で利用が認められている場合(個人的に画像を生成して鑑賞)を除き、通常の著作権侵害と同様。

生成された画像等に既存の画像等(著作物)との類似性(創作的表現が同一又は類似であること)や依拠性(既存の著作物をもとに創作したこと)が認められれば、著作権者は著作権侵害として損害賠償請求・差止請求が可能であるほか、刑事罰の対象ともなる

(文化庁著作権課「AIと著作権の関係等について」より引用)
東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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